次は
もしこの宇宙が定常宇宙だったら、永遠の過去から永遠の未来まで続いているのだったら、
宇宙に散らばる銀河や銀河団はやがてその重力で引き合い、
一箇所に集まってしまうのではないかという問題について考えてみます。
これはどこかの数学者が証明したそうです。
永遠の時間があれば、宇宙の質量がどんな配置になっていてもやがて一箇所に集まってしまうそうです。
永遠の宇宙を成立させるにはこの問題を解決しなければなりません。
答えは簡単です。集まってしまうと考えます。
しかし、もちろん事情が少し違います。
普通の定常宇宙理論では宇宙には通常の物質しかないと考えていますから、
質量が集まりだすと雪ダルマ式にどんどん大きくなります。
大きくなってその部分の重力が増えればさらに周囲の物を引き寄せて止めようがありません。
しかし、宇宙の物質はどうやってできたのかの所で書いたように、
私の定常宇宙論ではX素粒子があります。これが対消滅すれば質量が消えてしまうのです。
おそらく銀河はその重力でお互いに引き合うので徐々に集まって来ると思います。
やがて銀河団になりその中心部では銀河同士が激しく衝突するようになるでしょう。
その中心部には巨大なブラックホールが出来 銀河の星々はどんどんブラックホールに
吸い込まれて行くでしょう。しかし、同時にX素粒子も吸い込みます。
X素粒子はブラックホールの中で対消滅すると質量がなくなりますので
のでブラックホールは無限には成長せずどこかで縮小に向かいます。
ブラックホールが銀河を吸い込めば吸い込むほどその部分の質量は小さくなり重力も小さくなります。
やがて小さくなった銀河団は重力も小さくなり、他の銀河を吸い寄せる力はなくなってしまいます。
このような場所が宇宙にはたくさんあって次々と出来ては消え去っていくのだと考えます。
そして銀河が吸い寄せられて銀河がなくなった宇宙空間には新しい銀河が誕生していきます。
こうやって、古い銀河は一箇所に集まってその終焉を迎え、
年老いた銀河がなくなった後には若い銀河が産まれてくるのです。
こうやって宇宙は永遠の過去から永遠の未来に向かって営々と続いているのだと思います。