エントロピはどうなるのか
不思議な命題があります。
この3つは同時に成立するのでしょうか。
1.宇宙は定常である(永遠の過去から永遠の未来まで続いている)
2.現在の宇宙は活動的である
3.熱力学第二法則は宇宙規模でも成立する
もし、1と3を成立させると2が成立しなくなります。
永遠の過去から宇宙があるとすれば現在の宇宙は熱力学的死になっているはずです。
すべての物の温度が同じになり、何の動きもない世界です。
2と3を成立させようとすれば1が成立しなくなります。
つまり宇宙には始まりがある、ビッグバン理論になってしまいます。
この宇宙が定常宇宙であるためには1と2が成立しなければなりません。
すると必然的に3が成立しなくなります。
つまり、定常宇宙を主張するということは必然的に熱力学第二法則は宇宙規模では
成立しないと言っているのと同じことなのです。
これはエントロピの捨て場がある事を示しています。
エントロピを捨てる事ができる場所、それはブラックホール以外にありません。
ホーキンスによればブラックホールにもエントロピがあってそのエントロピはブラックホールの
表面積に比例するそうです。
したがって物をブラックホールに投げ込んでもエントロピは減少しないとされています。
しかし、これは宇宙に通常物質しかない場合です。
私の理論ではX素粒子があります。これは負のエネルギーを持った粒子が含まれています。
だからこれがブラックホールに吸い込まれるとブラックホールの質量が小さくなります。
つまりブラックホールは大きくならないのです。
だから物をエントロピごとブラックホールに捨てることができます。
こうやってエントロピを捨てることができ、永遠の宇宙が可能になります。
しかし、まあ、そんなに難しく考えなくても、永遠の過去から宇宙があって、
現在の宇宙も活動的だということは、これはそのまま宇宙には永久機関が存在することを示しています。
また、永久機関が存在していてくれなければ困ります。